「第804回 野外研究会 見沼田んぼ 大和田緑地公園」
会長である、宇都宮大学名誉教授の谷本丈夫先生のご案内で見沼の植物を観察してまいりました。
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会員のおひとりがセンダンの枝を持ってきてくださいました。
新芽が赤いor蜜腺が赤いのが名前の由来。カメガシワの種は、発芽するまで80年ほどかかることもあるそう。
菌核病にかかったヤマグワ。
常緑樹はずっと同じ葉がついているように見えるが、実は一枚の葉の寿命は一年とニ三か月ほどで、次々と新しい葉が展開するため常について見えるだけだそう。
白く映っちゃいましたが薄紫色です。
冠毛を調べないと正確なところはわからないそう。
三本出ているものを三人官女、四本出ているものを四人かしましと呼ぶそう。
普通のイネよりもあまり分けつしないそう。
シロダモタマバエが作る虫こぶ。
日本は雨が多いため、落ち葉が早く腐食酸になり、酸性土壌ができやすいそうです。セイタカアワダチソウなど外来の植物はアルカリ性土壌を好むため、そこでは生き残ることができません。放っておけばドクダミなど在来の植物ばかりになるはずなのですが、在来の雑草を抜くと環境が変わり、かえって帰化植物がはびこってしまうといいます。
複葉が大きいですが、ここにしか芽ができないので複葉であることがわかります。
コムラサキは葉柄と花柄が離れていますが、ムラサキシキブはくっついているそう。
単軸分枝のミズキなどとちがい、ムラサキシキブは仮軸分枝なので、最初に出た幹が枝になって更新されていくそう。
ウワミズザクラは、単葉だったものが複葉のような性質になってしまう特徴があるそう。枝の根元のこぶは、枝ごと落葉した痕。
雑木林は管理するからこそ多様性が維持されていました。それぞれの目的に合わせ、跡継ぎになる木を残して、大きい木から適切に利用する必要があります。
ヨモギクダナシアブラムシ
こんなにたくさんの実がついている姿を見るのは会長も初めてだそう。