2022/08/12「和たから講座・清右衛門のみちくさ部」

 先日8月12日(金)、北鎌倉 たからの庭で毎月開催されている「和たから講座 みちくさ部」に三年半ぶりの参加をしてまいりました。

takaranoniwa.com

2018年5月20日のレポート

2018年9月9日のレポート

2018年12月15日のレポート

2019年2月16日のレポート

 

※野草の採集は、講師のご指導のもとに行っています。許可のない採集はくれぐれもご遠慮ください。

 

ムクゲマメコガネ
カントウヨメナ

 アスター属のカントウヨメナ。実の毛が長いかどうかでヨメナかカントウヨメナかを見分けるといいます。カントウヨメナの冠毛はタンポポと違い、風に飛ぶことはないそう。

冠毛の説明をする部長

カントウヨメナに集まるハエ

 上向きに咲く花はどんな昆虫でもウェルカム。ハエの仲間も訪れます。一方、下向きに咲く花はハチなどしか蜜を吸えません。

セリ
セリの花を拡大してみる

 セリと似たドクゼリという植物もあるので要注意。ニンジンのような太い根があるそう。毒があるかどうかを調べるときは、ネットやSNSを鵜呑みにしないようにしましょうと部長が注意喚起。

セリの根
イカ

イカを探す参加者さん

 トウダイグサ科のエノキグサ。

エノキグサ

 アサ科のエノキに葉脈が似ているため名付けられた。

エノキグサの葉脈

 ポインセチアと近い仲間ですが、上に花が咲くポインセチアと違って、茎の途中に花が付きます。地味ながら造形がおもしろい花で、ハートの付け根にあるのが雌花、飛び出ているのが雄花です。雌花と雄花は時間差で咲き、自家受粉を避けます。

エノキグサの花
ツマグロオオヨコバイ

 C4植物のメヒシバは強い日差しに強く、明るい場所に生えます。

メヒシバ

メヒシバの毛を拡大してみる

 メヒシバと比べて太いのがオヒシバ。

オヒシバ

メヒシバとオヒシバ

 田んぼによく生えるイヌビエ。ヒエの原種で、縄文時代から食べられていたそう。

イヌビエの説明をする部長

イヌビエ

 絶滅危惧種のトキホコリ。土中の水分だけでなく、空気中の湿気もないと枯れてしまうため、湿気の多い鎌倉は最適。

 葉は左右非対称で、外側が広く、内側が狭くなっています。同じ平面に重ならないよう葉を広げるための工夫です。

トキホコリ

 葉は透明感があり、潰すと水分が弾け飛ぶほど。

トキホコリの透明感
カマキリの幼虫

 地下茎から直接花が咲くミョウガ

ミョウガ

ミョウガの根

アブラゼミの抜け殻

ミョウガヤブミョウガを抜く部長

ヤブミョウガの根

 ヤブミョウガの葉はザラザラひっかかる感触ですが、ミョウガの葉はツルツルすべすべです。

ミョウガヤブミョウガ

カラムシ

 カラムシは茎の繊維から布が作れます。

カラムシの説明をする部長

カラムシの皮

 川辺に多いフジバカマと違って、ヒヨドリバナは山に生えます。

 キク科らしく、小さな花が集まってひとつの花を成しており、それがさらに集まってひとつの花に見えます。花弁はなく、頭状花だけでできています。

ヒヨドリバナ

 フジバカマは葉に大きな切れ込みがありますが、ヒヨドリバナにはありません。

ヒヨドリバナの葉

イノコヅチ

 節をイノシシの膝に見立ててイノコヅチと名付けられたそう。

イノコヅチの節

イヌビワの説明をする部長

 成長が早く、黄葉もきれいなため植木として人気が高いイヌビワ。

イヌビワ

 イヌビワコバチと共生して実をつけます。こちらはおそらく雄花だそう。

イヌビワの花

ヤブミョウガ

ヤブミョウガの花

ヤブミョウガの未熟な実

ヤブミョウガの実

ヤブミョウガの種

 天敵の入れない鬱蒼とした森が多いため、鎌倉で殖えてしまっているというタイワンリス

タイワンリス

 柑橘類が好きで、木の皮を食べてしまうそう。

タイワンリスが齧った痕

 ガクアジサイは葉がテカテカしているが、タマアジサイは葉がジョリジョリしている。

タマアジサイ

タマアジサイの蕾

鱗が剥がれ落ちるように咲く

 タマアジサイの花は下から順番に時間差で一ヶ月くらいかけて咲きます。虫に来てもらうためには、サクラのように一気に咲くという手もありますが、タマアジサイは長く咲くという戦略をとっています。

タマアジサイの花

 タマアジサイは山の谷間に特異的に生える植物で、土らしい土のない岩の上にも生えることができるそう。

 萌芽力が高く、崖でも生き残ることができる。

タマアジサイの幹
去年のタマアジサイ

 タマアジサイの種は埃のように小さく、ほとんど栄養を蓄えていません。競争力の高い地面の上では生き残ることができませんが、苔の中に落ちると、そこで芽を出すことができるそう。

タマアジサイの種

エゴマイラクサ

エゴマ
イラクサ

イラクサの花

 イラクサには注射針のような棘があり、蟻酸という毒を持っています。刺されると二時間くらいは痛いそう。

 最近は鹿が増えすぎてイラクサまで食べるようになり、対抗してトゲの強いイラクサが増えているといいます。

イラクサの棘

 キツネノマゴ科のハグロソウ。ギリシャレリーフになっているアカンサスなどの仲間です。湿っぽい環境を好み、高尾山に多く生えているそう。

ハグロソウ

 苞が特徴的な形をしています。

ハグロソウの苞

 最近鎌倉の森が放置されてエノキの朽ち木が増えているため、それを食べるヤマトタマムシも増えているそう。

ヤマトタマムシ

カラムシの繊維

ブラッドオレンジの寒天とハーブティー

●葛原岡ハイキングコース

葛原岡ハイキングコース

ジュウモンジシダ

キノコの一種

ヒメジャノメ
タラノキ

タマアジサイ